大阪的 「おもろいおばはん」は、こうしてつくられた
大阪的 「おもろいおばはん」は、こうしてつくられた
(幻冬舎新書) 新書 – 2018/11/30
井上 章一 (著)
内容紹介
ドケチでがめつい、熱狂的阪神ファン、最先端の「エロ」……
大阪は、ほんとうに大阪的か?
大阪と聞いて何を思いうかべるだろうか?
芸人顔負けのおばちゃん、アンチ巨人の熱狂的阪神ファン、ドケチでがめつい商売人……
これらは東京のメディアが誇張し、大阪側も話を盛ってひろがった、作り物の大阪的イメージだ。
「おもろいおばはん」の登場は予算のない在阪局が素人出演番組を安く量産した結果だし、
阪神戦のテレビ中継がまだない1960年代、甲子園球場は対巨人戦以外ガラガラだった。
ドケチな印象はテレビドラマが植えつけたもので、「がめつい」はほんらい、大阪言葉ではなかった。
『京都ぎらい』の著者が、紋切型の大阪像をくつがえす。
【内容より】
ステレオタイプ化された大阪像の謎を解く
●かつて関西人は、阪神より巨人を応援していた
●大阪エロの象徴だったストリップと「ノーパン喫茶」
●阪急神戸線に美人が多いのはなぜか
●「食いだおれの街」代表がタコ焼きなんて……
●「接待は京都で」のせつなさ
●「大化の改新」の舞台は大阪だと知っていますか?
●信長・秀吉の時代は「安土大阪時代」がふさわしい
●昔の大阪を「大坂」と書く必要はない
●金とエロの話の時だけ大阪弁になる関東人
●鎖国がなければ、大阪弁は世界の公用語に?
●『白い巨塔』に見る大阪人の懐事情
●大阪は音楽の都だった ……ほか
【目次】
第一章 大阪人はおもしろい?
第二章 阪神ファンがふえた訳
第三章 エロい街だとはやされて
第四章 美しい人は阪急神戸線の沿線に
第五章 音楽の都
第六章 「食いだおれ」と言われても
第七章 アメリカの影
第八章 歴史のなかの大阪像
第九章 大阪と大阪弁の物語
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